エヌマ・エリシュ第4話
第4話
不思議な水鏡に、地上の様子が映し出されました。
水害のあとが色濃く残っていましたが、それでも忙しなく活動する地上を眺めることが、イシュタルはとても好きでした。
「ご覧。君の
エアの示す先では、神の奉仕者である人間達が一心に復興作業を続けています。
やがてその場所には、水害の以前がそうであったように、豊饒の女神を讃える荘厳な神殿が建つことでしょう。
「愛し子?」
イシュタルの表情から笑みが引きます。
「あれは先の大地母神の忘れ物です。私の子ではありません」
蛇足(あとがき)
現代で言う「女神のよう」な女神じゃないんです。
慈愛に満ちてたりとかはしないんです。
因みにこの話、順調にいけば洪水神話になります。